放射線環境耐用製品

耐放射線環境ゴム

■ 耐放射線環境ゴムについて
放射線環境ゴムの研究開発は独立行政法人日本原子力研究開発機構(現国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)殿との共同成果です。
放射線環境ゴムは大強度陽子加速器施設(J-PARC) に使用するゴム製緩衝材・シール材の耐放射線性を改良する共同研究の中で開発されました。製品化事例は、第6 回産学官連携推進会議で展示紹介されています。
■ 耐放射線環境ゴムの特徴
  • 高濃度放射線環境下での使用が可能です。
  • ゴム材料の耐久性向上により材料コストの削減が図れます。
  • 放射性廃棄物の発生量低減に結びつきます。
  • 点検保持、交換作業などに伴う作業者の被曝量を低減できます。
  • 設備機器の信頼性向上が図れます。
  • 豊富な製品ラインナップ(シート、パッキン、シール材etc.)
■ 放射線の種類と特性
種類
分類
α線
荷電粒子線
高速で飛び回るヘリウムの原子核
β線
荷電粒子線
電子の高速な流れ
γ線・x線
電磁放射線
波長の短い電磁波
中性子線
非荷電粒子線
原子核を構成する中性子の流れ
■ 放射線の種類と特性
    放射線の単位
  • 吸収線量: グレイ(Gy)
  • 物質に吸収されたエネルギー量を表します。 物質1 kg辺りlJ のエネルギー吸収があったときを1 Gy(グレイ)で表します。

  • 線量当量:シーベルト(Sv)
  • 吸収された放射線による人体への影響を表します。
    中性子線10吸収線量(Gy) との関係は線量当量(Sv)=線質係数X 吸収線量(Gy) となります。

放射線
線質係数
β線、γ線、x線
1
中性子線
10
α線
20
■ エラストマーの耐放射線性 ■ 製品事例

フレキシブルコンテナバッグ

パッキン・ガスケット

耐圧ホース

打ち抜きガスケット